[画像はExactTarget社サイトより]

[画像はExactTarget社サイトより]

現在CRMで世界最大のシェアを持つSalesfroce.com社が、Eメールマーケティング/マーケティングオートメーションのExactTarget社を、25億ドル(約2500億円)で買収することに合意したと発表しました(米国Salesforce.com社のニュースリリース)。ExactTarget社は、2000年に設立されNikeやGAPなどの大手も含む約6000社のユーザーを抱えている。直近2013年第1四半期の業績は、売上$88.9M、純損失$11.6Mといった状況。これで、彼らのMarketingCloudにおいて大きく欠けていたピースが埋まったという印象を個人的には受けました。

Salesforce.comは、ここ最近、買収による機能強化を進めています。マーケティング領域においては、Radian6、Buddy Mediaを追加していましたが、これらは、彼らのメイン領域であるSalesCloudからだいぶ離れたところに位置する機能群であることは否めなく、「ソーシャル!」と声高に訴えている姿勢を補強するための買収であった印象があります。

今回のExactTargetの買収は、MarketingCloudの中核を担う機能を手に入れるということで、プロダクトがシームレスに統合されれば、Salesfroceユーザーにとって(プライシングが別立てになろうとも)有意義なことになることが想像されます。

Salesfroceが従来持っているマーケティング系機能(キャンペーン、リード、メール送信など)については、彼ら自身が認めているように充分な機能を提供できているとは言い難く、これまではそこを、Salesfroce連携アプリケーションのマーケットプレイスであるAppExchageにあるパートナーのツール群で補っていました。ここには、MarketoやHubSpot、日本からは、シャノン、シナジーマーケティングなどがラインナップされています(先日Oracleに買収されたEloquaも以前はあったのですが今は無くなっていますね…)。しかし、そこはあくまでも外部ツールなので、各社のニーズによって最適な選択ができるというのは表面上の話であり、実際の利便性を考えると今回の買収による機能拡張は非常に意味があると感じます。一方で、パートナー戦略的には微妙なところなのでしょうが。

ExactTarget自身も、B2Bのマーケティングオートメーションツールを提供するPardot社を昨年秋に買収したところであり、これら機能も含めて統合されることは非常に興味深いところです。願わくば早めにSalesforceの中にきちんと統合されて欲しいと思います。

[Picture via ExactTarget]