ただいまサンフランシスコで4月26日の朝7時を迎えています。

本日が最終日となりますが、4日間にわたりマルケト社が主催するMarketing Nation Summit 2017に参加してきました。熱気冷めやらない中で、ひとまずの感想を書きたいと思います。

言うまでもなく、今日多くのマーケターは購買担当者・消費者の行動の変化に合わせ、より多くのマーケティング活動を行う必要がでてきました。こうした変化の中でテクノロジーの・マーケティングテクノロジーの進化は、多くのマーケターの活動を支える実行基盤を提供しています。

購買担当者・消費者の変化はまだまだ続きます。1日に60億を超えるソーシャル上でのコミュニケーションが行われる時代。ブランドよりも、口コミのほうが強く耳に届く時代。購買担当者・消費者は好きなブランドには自分のことをもっと知ってもらいたいと思うはずです。そして自分にあわせたメッセージを届けてほしいと願っているはずです。まさにBuyerを中心とした時代です。

こうした中でマーケターは何をしていくべきなのでしょうか?? KeynoteでマルケトCEOのSteveは次のように言います。

"購買担当者・消費者は、より自分を個人・ヒトとして扱われたいと思っています。そうした購買担当者・消費者に対してマーケターの皆さんは価値のある存在になりたいと思いませんか?価値を感じてもらえていないとして、そのことに気づいていますか?
購買担当者・消費者のためにシゴトをしましょう。今日は購買担当者・消費者の声のほうがブランドより強く耳に響きます。購買担当者・消費者の時代がきています。仮にオプトアウトをした購買担当者・消費者がいたとしても、好きなブランドからの自分に合わせたメッセージを継続的に求めているのです"


私も日々のクライアントワークの中で、マーケティングのコミュニケーションリミット(通信制限)はどのように考えるべきですか? と聞かれることがよくあります。そのときは決まって、そこに絶対的な基準はなく受け手側がそのコミュニケーションを好意的に捉えるかどうかが問題です、と答えるようにしています。同じブランドから、1日に何通のメールが来ても、モバイルアプリ上でメッセージが出てきたとしても、ネット検索していても広告が表示されたとしても、受け手がそのコミュニケーションを好意的に捉えるかどうかが全てだと考えます。(Spammyではなく!)

今回のイベントでは「Marketing」ではなく「Engagement」という言葉が多く使われています。「Engagement」という言葉は、ある会社・ブランドからの一方的なマーケティング活動の送り手・受け手というのではなく、購買担当者・消費者に寄り添った・かみ合ったコミュニケーションが実行されている社会を想像して多用されているのでしょう。

さて、こうした前提の中で具体的にマーケターは何をしていけばよいのでしょうか。私自身は今年2回目のUSのマーケティングイベントの参加になりますが、アメリカのマーケティングから学びたいポイントは、下記の図にまとめたマーケティングの実行レベルモデルを、何をすれば日本国内で現実的に向上していけるのか、そのきっかけを得ることです。

Engagement社会が到来し、テクノロジーが進化することで、マーケターが「しなければいけないこと・できること」はどんどん増えていきます。

しかし一人の人間が健全な状態で働ける時間は約160時間/月であることは変わりません。(もっと働けるでしょ、というハードワーカーの方からのご指摘はさておき)

私はマーケティングオートメーションの定期オペレーションや定期的な過去データ解析やデータメンテナンス、毎月のメールマガジン作成のためのネタ探しとコンテンツ制作……などはここまでに述べた「これからの時代」に逆行していく人間の所作と考えています。
あっという間に機械が行う作業に置き換わると思います。機械人に人間が乗っ取られるような世界は銀河鉄道999などで子供のころからよく目にしていました。(そのときはトンデモない空想だと思ってましたが)

人間たるマーケターが関わることができる時間は変わらないとしても、関わる内容は変えていかなければなりません。

これからのマーケティング活動は

  • 過去回帰ではなく未来志向
  • 一人一人に合わせたコンテンツによるコミュニケーション
  • 売上成果など具体的な目的に合わせたマーケティング活動
  • 大量のデータをもとに動向分析と未来シナリオを導出するAIシステム
  • 複数のデータソースから構成される1社1社・1人1人の顧客データベース
  • CMOが会社の売上を担う最大のキーマンとなっている時代

・・などに移行していくのは間違いないと私は想像しています。(2年以内くらいに)

テクノロジー・MarTechはこうした活動を支える準備がすでにあります。
どのような準備があるのか、具体的なテクノロジーについては帰国後に(連休後に?)次回を書きたいと思います。